設立20周年記念

2025年8月、合資会社ノアール・ブランは皆様のおかげで
設立20周年を迎えることができました。

設立20周年記念 代表者インタビュー

合資会社ノアール・ブラン 代表
JPポドロジースクール 学院長
中村 美紀


スクール事務局 岩見

設立20周年を記念インタビューよろしくお願いいたします。
1990年にドイツに渡り、フットケアを習得して、1995年に帰国。
その年にルックポドロジースクールを開校し、2005年にノアール・ブランを設立しましたが、フットケアをお仕事にすることにした経緯や、開校、教育に携わるようになったいきさつを教えてください。

中村代表

フットケアという技術知ったのは、東京でエステティックスクールに入学した時です。その時の恩師が、ドイツのポドローゲという技術を日本に初めて紹介した方でした。自分自身の足にコンプレックスを持っていたこともあり、大変強く興味を感じたことを覚えています。

スクール事務局 岩見

その後、実際にお仕事になさって教育をするところまで進めてこられましたが、そこまで突き詰めたい、フットケアを日本に広げたいという思いはどこから来ていますか。

中村代表

最初は、セラピストとして困っている方の足を救いたいという思いでした。スクール卒業後、化粧品会社直営のエステティックサロンでメニューのひとつとしてフットケアを提供しました。銀座という場所柄、周囲のオフィスビルには、ハイヒールで長時間働く方が多く、足のトラブルに悩む方がたくさんいらっしゃいました。当時は目新しかった巻き爪ケアなどを各種メディアが取り上げてくれたことで、注目も大きく、フットケアは大人気メニューになりました。その後、もっと多くのことを知りたい!!学びたい!!が勝り、ドイツに渡ることを決意しました。

スクール事務局 岩見

ドイツにわたる前のお話はあまり聞いたことがなかったので、とても興味深いです。

中村代表

2年間休職してドイツに行く予定でしたが、最終的に約5年間の滞在になりました。最初は大変でしたが、振り返ってみるとあっという間でしたね。

スクール事務局 岩見

そうですか。先生がそんなに時間をかけて、習得したフットケアを日本で広めるにあたって、体系化するのに苦労したと思いますが、スムーズに進みましたか。

中村代表

まずはあきらめの気持ちから始まりました。法律の違い、職業を取りまく環境の違いなどから、この技術を日本に広めるのは難しい・・・
そのあたりをきちんと解決しない限りは仕事として成り立たないと感じたからです。

スクール事務局 岩見

そこから私たちに伝える形を作って、今に至るかと思います。

中村代表

できること、できないことを分けるのにかなりの時間をかけ、独特というか、本当にオリジナルの体系化を進めたため、振り返ってみると、日本のガラケーと同じようにJPポドロジーはガラパゴス的フットケアになっていると実感します。

スクール事務局 岩見

それだけ、法律に触れないことを大切に、日本中で誰が行ってもいいフットケアというのを積み上げてきたからこそ、そういった状況になっているかと思います。

中村代表

そうとも言えます。

スクール事務局 岩見

これまでの長いお話を聞かせていただいたところで、
フットケアに出会い40年、教育歴30年、会社設立20年というまさに節目にあたる年ですが、今どんなことを感じますか。

中村代表

最初の30年が大変だった分、ここ10年のフットケアを取り巻く環境の変化に正直驚いています。市場規模の拡大や異業種連携が一気の進みました。それだけ潜在ニーズが大きかったということなのでしょうね。

スクール事務局 岩見

それはフットケアを受ける方にとっては、とても良い環境ですね。
また、これからお仕事にしようとしている方々にも、活躍の場がとても増えたことだと思います。

中村代表

はい、本当におっしゃるとおりですね。

スクール事務局 岩見

これまでJPポドロジーを学んでくださった方々に対しては、どのようなお気持ちをお持ちですか。また、ともにJPポドロジーを伝えてくださっている各校の校長・講師は、中村先生とってどのような存在でしょうか。

中村代表

加盟校校長・認定講師の方々は、フットケアを日本に広める大切なパートナーです。JPポドロジーの考え方に共感し、ご協力くださり、支えてくださったったことに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。また、卒業生の皆様にもJPポドロジーを見つけてくださり、選んでくださったことに心から感謝したいです。卒業してもずっとサポートさせていただき、末永く関わらせていただけると本当に嬉しいです。  

スクール事務局 岩見

ありがとうございます。ちょうど今後のお話が出たところで、
フットケア業界の展望をお聞かせく下さいますか。

中村代表

市場規模の拡大でフットケアという仕事が認知され、民間のフットケア施術に対して理解を持ってくださるドクターや医療機関の方が増えつつあります。基本的に追い風なのですが、だからこそ、更なる自主規制が必要な時期だとも感じています。自主規制することで、より多くの業種の方たちと手を取り合うことが可能になり、日本の足の健康を守る環境が整う時期が到来します。
この仕事にかかわる人々が、更なるやりがいや生きがいを感じられるよう、フットケアが職業として認可される日を迎えられるよう働きかけたいですね。

スクール事務局 岩見

中村先生が望んでいた日本のフットケアの環境に少しずつ近づいているということが感じられる近年ということでしょうか。

中村代表

はい、そうなると本当にうれしいですね。
これからもパートナーやJPポドロジストの皆さんと手を取り合い、多くのフットケア業界の方たちと協力し合い、日本のフットケア業界を明るく希望あるものにしていきたいです。

スクール事務局 岩見

貴重なお話をどうもありがとうございました。